日本におけるフェノロサ研究及び近代美術を中心とした芸術研究の促進を目的とする学術学会です。

市民向け講座（大津市歴史博物館）のご案内（2023年度）

● 2024-01-20

　2023年度大津市歴史博物館と日本フェノロサ学会共同開催の市民向け講座は以下の通りとなります。

■2024年2月8日（木）　14:00～15:30
「東京大学時代のフェノロサ ―その哲学と日本文化への通路―」
　大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師：村山保史氏（大谷大学教授）
概要：日本美術の評価者として知られるフェノロサですが、彼が明治政府から招かれて東京大学で教えた科目に美術はなく、意外にも哲学（西洋哲学）が多かったことはあまり知られていません。本講座では、フェノロサの哲学がどのようなものであり、そこに、後に彼を日本文化へと導いてゆくなにがあったのかを確かめてみようと思います。

■2024年3月1日（金）　14:00～15:30
「富田幸次郎と日本」
　大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師：橘 しづゑ氏（東京女子大学非常勤講師）
概要：京都市出身の富田幸次郎(1890～1976)は、東洋美術コレクションで名高い米国ボストン美術館のアジア部長を、戦前・戦中・戦後の32年間(1931～1963)という長きにわたって勤めた人物です。彼は岡倉覚三最後の弟子と伝えられつつも、岡倉周辺の人物としてただ一人その境遇や業績がこれまでわかっていなかった人物です。本講座では、その波乱に満ちた生涯を振り返ってみたいと思います。

奮ってご参加ください。
参加申込は、大津市歴史博物館までお願いします。