フェノロサご親族、東京芸大、法明院来訪記
● 2025-12-05
アーネスト・フェノロサ(1853〜1908)のご親族にあたるベッツィ・ボーゲ(Betsy Boege)さん、リサ(Lisa Boege)さん、ウィラ(Willa
Loomis)さんのご一家(三世代)が、2025年11月16日から同月29日に来日され、東京芸術大学、三井寺法明院を訪問されました。
一家は、アーネストの異母兄弟の弟、シドニー・キンズマン・フェノロサ(Sydney Kinsman Fenollosa、1873〜1922)の家系にあたります。アーネストの実母メアリーが1866年に亡くなった後、父マヌエルはアニー・エリザベス・キンズマンと再婚し、3人の子供が生まれました。その第2子のシドニー・キンズマン・フェノロサが、ベッツィさんの祖父にあたります。リサさんはベッツィさんの娘で、12歳のウィラさんが孫。山口静一先生が作成されたフェノロサの家系図(『フェノロサ
下』三省堂、1982)には、すでにリサさんの世代までが記載されています。家系図でのお名前は、ベッツィさんがエリザベス・フェノロサ(Elizabeth
Fenollosa)、リサさんがリサ・サザーランド・ボーゲ(Lisa Sutherland Boege)となっています。名字のボーゲは、ベッツィさんの夫シェルドン(Sheldon
Edward Boege、昨年ご逝去)氏の名前です。
東京芸術大学ご訪問(2025年11月18日)
11月18日(火)、同学美術学部工芸科陶芸研究室と交流のある米国ニューハンプシャー州コルビーソーヤ大学のジョン・キーナン(Jon Keenan)教授とともに、同交流事業を支援しておられるベッツィさんが大学を表敬訪問されました。美術学部長(橋本和幸)、陶芸研究室教授(三上亮、椎名勇)、芸術学科前教授(佐藤道信)と面談後、リサさん、ウィラさんが合流してフェノロサの石碑前で記念撮影を行ないました。美術学部構内をご案内後、三人と芸術学科会議室に移動し、佐藤道信より当時のフェノロサと東京美術学校関係の写真、フェノロサ学会等についてご説明。山口静一先生、岡部昌幸会長からの歓迎コメントをお伝えしました。ご覧になったことのない写真も多かったらしく、日本でのフェノロサ研究と学会活動に大変喜んでおられました。また山口先生のフェノロサの家系図を前にボーゲ家と、近いご親戚についてお話を伺いました。ベッツィさんの兄ウィリアム(Willian
Sutherland Fenollosa、1949〜2020)氏は自動車業界、夫のシェルドン(1943〜2024)氏は銀行業界の方だったようです。
11月25日(火)には、三井寺法明院をご訪問されました。
ベッツィさんとリサさんは2、3度目(ウィラさんは初めて)の来日のようでしたが、アーネストの兄弟の家系にも日本美術とつながりのある関係者の方がおられたこと、彼らもまたアーネストを誇りとしておられたことがわかり、大変嬉しい出会いとなりました。
なお、東京芸術大学ご訪問についての大学広報と、ベッツィさんに関するコルビーソーヤ大学の記事は、次の通りです。
東京藝術大学「フェノロサ家ご子孫Betsy Boegeさんの本学訪問について」
東京藝術大学 Newsアーカイブ お知らせ一覧 2025年11月25日
Betsy Boege Makes A Difference, Colby-Sawyer College Magazine, Summer 2025, p14
(東京藝術大学美術学部国際連携係 情報提供) (佐藤道信)


